耐震計画
1住居・周辺の耐震を総合的に評価
住居と周辺の耐震診断の結果をもとに、総合的に耐震強度を評価します。
耐震診断の一部(Aさんの住居の場合)をご紹介します。
建築基準法の想定する大地震動での
倒壊の可能性が高いことが分かります
また、目視では1階部分に筋交が確認できませんでした。
これらの情報をもとに補強計画を立てていきます。
2上記計算をもとに補強計画を立てます
この建物は過去増築をしていた物件。その結果、増築していたところには、 柱と筋交いに金物がついていたが、それ以外の箇所には金物が見受けられませんでした。
風呂のある家の角と家の正面の壁。元々芸予地震の影響で壁に大きな亀裂が入っていた。 調査の結果、壁のバランスが悪いことと、壁耐力が少ないことがわかりました。
1階も2階も家全体に柱と、筋交いに取り付ける耐震金物が少ないことがわかりました。
弱い壁は、壁耐力を強化。耐力壁を全体のバランスを考えて配置しました。
不足していた耐震金物をバランスよく要所要所に取り付けを行いました。
このたびの工事では行っていない耐震の改修工事計画の一例
上記以外にも様々な耐震補強の方法があります。その一部をご紹介します。
施工を組み合わせ、現場・建物の状況に応じて総合的に耐震計画を提案・実施します。
1屋根の軽量化
屋根の軽量化は耐震強化に有効と言えます。屋根が軽くなることは、 家の“頭”が軽くなることです。柱などの構造躯体にかかる荷重負担が軽くなります。
2基礎の補強
本格的に補強基礎を行う場合と、基礎まわりをカーボンで被覆強化する方法、 基礎を増し打ちする方法があります。
取材協力・設計施工管理/株式会社ハイランドハウス 高原慎司